石膏劇場のすすめ 

その1 その2

その1 石膏ブロックを作るのです

せっかくやってみたいと仰る方がおられますので、ほとんど自己流ですが、彫刻の大まかな流れなどを紹介していきたいなと、

こんなページを作ってみることにしました。時間が取れれば写真なども交えたいですが、現在ちょっと余裕がありませんので

文章のみとなってしまっております。ご容赦を。

なお、あくまで個人での紹介ですので、実践されてなにやら不都合や事故が発生しても管理人は一切責任を負えません。

ちゃんと行えば大丈夫ですが、気をつけないと大変なことになることもありえますので、ちゃんと読んでくださいね。

なお、質問などはweb拍手やメールで受け付けます。 

それでは行って見ましょう。

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私が石膏彫刻をするにあたって最低限必要、かつ誰でも集められる物を挙げていきたいと思います。

 使用道具 : 切り出しナイフ デザインナイフ 糸ノコ 紙コップ 割り箸 ティッシュ 石膏

さしあたって必要な物はこのくらいでしょうか。 それでは各材料、道具の説明です。

 切り出しナイフ : これ一本があれば大体のことはできます。ただし、市販されている切り出しは安全のため切っ先が丸く加工されている場合が多く、砥石(粗目の物)などがあれば切っ先を細く尖らせることができ、更に万能性が増します。 切っ先を細く尖らせることにより細部の彫り込みも可能になるので、余裕があれば是非切っ先は加工したいところです。 ただし危ないので取り扱いにはご注意を。 最近はご時世のせいかホームセンターなどでもあまり見かけません。文具屋などの方が入手しやすいかもです。使いやすさから折りたたみの物よりも鞘に入ったタイプをオススメしますです。 

 デザインナイフ : カッターではなく、デザインナイフで。刃先は30度の尖ったものがオススメです。これがあれば切り出し尖らせる必要ないじゃん、って思いがちですが、使用道具の説明にて述べたとおり、刃の薄さが災いする事も多々。 ですがやってやれないことはないので、砥石とかネーヨ!!って方はこれでも十分です。 切れ味が相当に鋭いので取り扱いにはホントご注意ください。 これはホームセンターや文具屋などでよく見かけます。自分はオルファ製のものを使用しています。

 糸ノコ : 普通のノコギリではなく、糸ノコがいいと思います。まぁ自分は使いませんし、必要ないかもですが・・・ これは大きめのブロックなどから大まかに形を切り出す時にあると便利だと思います。切り出しで大まかに削いでいってもいいんですが、手が疲れると思いますので。あればいいかも、というくらいです。

 紙コップ : 後述しますが、石膏を練る際に必要となります。 100均のもので十分ですので、これはご用意下さい。必須かと思います。

 割り箸 : これも石膏を練る際に必要です。使い捨てできる棒状のものならなんでもいいです。

 ティッシュ : これも以下略 っていうかありますよね。 

 石膏 : これが無ければ始まりませんよね。 私の使っている超硬質石膏や硬質石膏、普通石膏など種類があります。 が、基本的にはどれも同じ物です。石膏は後で詳しく性質などを説明させて頂きます。普通石膏はホームセンターや雑貨屋、大きめの(材料などを扱っている)模型屋などで「焼石膏」などという名前で売っております。 大体1キロくらいで1000円しません。 

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 何を彫刻するにしても、まず石膏ブロックが必要ですよね。ここではまず石膏ブロックを作るため、石膏についてちょっと述べさせていただきます。

 石膏というものは、噛み砕いて言いますと、「水と混ぜて練ると、固まって固まりになる」という性質を持っています。硬化のメカニズムなどは不要かと思いますので割愛ですよー、知っておくと便利なことだけ述べさせて頂きます。

 まず先述の通り、石膏は水と混ぜて練ることにより硬化しますが、石膏と水との割合を変えることにより、その硬度をある程度自由に変えることが出来ます。ですので、手が疲れるのがイヤな人、初めて彫刻というものをする人などは、多少柔らかい石膏ブロックを作ることをオススメします。

石膏の袋などに書いてあると思いますが、 普通石膏の場合、100gの石膏に対しておおよそ水を35〜45cc程度加えるのが適量です。やってみてもらえると分かると思いますが、水が少なすぎると練れませんw 最低必要な水の量、というものがあるのですよ。 また、水が多すぎると硬化しなかったり 水と石膏が分離したようになったりします。 確か100gに対して水80ccくらいが限界だったかな。 試してみてくださいな。 

また、石膏に加える水の量が多ければ多いほど、硬化した後の石膏ブロックは柔らかくなります。逆に水の量を減らせば硬いブロックができます。このへんはやってみてからのお好みで調節してください。 なお、柔らかい石膏ブロックはどうしても表面が粗くなります。 キレイな面を出したい人は固めに練ってやるといいですね。

水の量は硬さだけではなく、硬化までの時間にも大きな影響を起こします。水が少ないと早い時間で硬化、逆に水が多いとゆっくり硬化します。覚えておいてくださいな。

 石膏ブロックの枠を作る

 液状のものはそのままでは形にはなりませんので、流す為の枠が必要です。市販のものもありますが、誰でも買えるわけではないと思いますので、作っちゃいましょう。

一番簡単なものは 牛乳パックだと思います。一気に工作っぽくなったぞ

牛乳パックで箱をつくる感じですね。内面のツルツルした面を内にむけて、作りたいブロックの大きさにあわせて箱をつくって下さい。天井は要りません(箱の上から石膏を流すので)が、底は必要です。なんでしたら牛乳パックの底をそのまま切り取って枠としても構いませんし、サイズをちゃんと作りたい方は牛乳パックを切り出してビニールテープなどでしっかり繋ぎ目をふさいでください。

目張りをサボると石膏を流したときにスキマからあふれ出て、どえらいことになります。 これでもか、と厳重にテープなどでグルグル巻きにしてね。あ、あと水を使いますのでセロファンテープはオススメしません。ビニールテープか 布のガムテープを使ってください。

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 それでは実際に練って見ましょう。 まず計りなどで必要な石膏を紙コップにうつして下さい。そうしましたら次は水です。 正直目分量でも構いません、が、気になる方は計りや軽量カップなどで測るといいですね。

必要な分量の石膏と水を用意いたしましたら、混ぜましょう。 混ぜたら練りましょう。 この時石膏が飛び散る事が多々ありますので、新聞紙をひくなり、外でするなり、汚れてもいい環境でやってください。 服なども気をつけたほうがいいです。 一張羅がダメになってもわたしゃしりませんよー。 

ガンガン練ってください。ダマが出来ないようにしっかりと。水が少ない場合は多少力が要りますが、がんばって!

しっかり練れましたら、液状になります。粉っぽさが消えて、白い液体の出来上がり。うひょー 

この液体が時間とともに硬化して、ブロックとなる訳ですー。

ここでご注意。

水と混ぜた石膏は特別な場合を除いて問答無用で硬化します。それがたとえ水の中でもです。 そこで皆様に守っていただきたい事が一つあります。

それは 「水と混ぜた石膏 混ぜる前の粉末の石膏」 を問わず、

対に下水に流さないで下さい。流しやトイレなど、水周りは全部ダメです。

下水に流した場合、下水までのパイプの中で硬化します。 少量なら大丈夫かと思いがちですが、絶対に止めてください。

もし流してしまい、パイプの中で硬化した場合、パイプが詰まります。そうなるとマリオとルイージの出番です。

詰まらせた場所によっては10万じゃ済まないかもですね。100万単位で請求されるかも。 言い過ぎかなぁ。

でもでも、そういうことになるんでこれだけは絶対に流さないで下さい。

もし守らずに下水を詰まらせちゃっても私は一切責任を負いません。あくまで自己責任でよろしくです。

 

じゃあ余った石膏や道具についている石膏はどうするのか、といいますと

そのために使い捨ての容器や棒を用意してもらっている、ってことです。硬化するまで待ってから、地区の条例に従って廃棄して下さい。

どうしても使い捨てに抵抗がある方は容器や道具をティッシュなどで硬化する前にキレイに拭き取ってください。で、そのティッシュは硬化するまで放置しておいて、固まりましたら、上記の通り地区の条例に従って廃棄で。 まちがっても不法投棄とかしちゃだめですよ。つかまっても知りませんよ。

ァ]箸卜してブロックを作る

さてしっかりと石膏を練りましたら、用意しておいた枠に流してみましょう。

ここで問題となるのが 石膏を練る際にまじった気泡ですね。 これは硬化するとそのまま残りますので、彫刻していると中から出てきて陰鬱な気分にさせてくれるこまったちゃんです。

完璧に抜く事は難しいのですが、ある程度なら抜くことができます。

まずコツとして、石膏に対する水の量をちょっと多くすること。練った状態でコテコテの粘土状だと気泡はそうそう抜けてはくれません。

それと、枠に流す際に振動を与えることです。私の場合は

枠に流す前、石膏を練った紙コップを こぼさないように 地面にドンドンと叩きつけます。こぼれない、かつしっかりとドンドン。すると気泡が浮いてくるのが分かると思います。 あまりやりすぎると知らない間に硬化しちゃってた、ってこともありますので、適度に。

枠に流す時も一気のドバーっと流すのではなく、慎重に壁を伝うように流してやると空気を巻き込みにくいのでいいかと思います。

枠に流し終えた後も、枠を地面にドンドン。ここでドバーっとなると泣けますので、枠は作りたいブロックのサイズよりも若干背を高くしておくといいかもですね。

文章だけじゃうまく伝わらないなぁ。

今回はここまでです。ブロックさえできれば彫刻できるよ!って人はやってみて下さい。楽しいですよー。

次回は彫刻に入っていきたいと思いますので、しばしお待ち下さい。

 

その2 石膏を彫ってみましょ

 \亶僂箸友達になるのです

普通の方はおそらく石膏なんて触った事もないですよね。ということで、石膏を実際に彫ってみる前に、石膏の性質を少しだけ知ってあげてくださいな。

まず石膏というものは水とまぜて硬化する、と前回述べさせていただきましたね。

それでは今回は硬化した後の石膏(正しくはニ水石膏といいます)を紹介したいと思います。

硬化した石膏というものは、実際に触ってもらうとわかると思いますが、非常に脆い性質を持っています。それこそぽろっと落とすとコナゴナになりかねないくらいに。 

プラスチックのように曲げなどに対する粘りは一切ありません。耐えて耐えて曲がらずに折れる、というカンジですね。

これは彫刻をする上でメリットにもデメリットにもなりえます。

デメリットは散々動画でも述べていますとおり、細いパーツや尖ったパーツなどがいとも簡単に折れてしまう、という点ですねー。これは石膏彫刻をするにあたって最大の敵とも言えるでしょう。仕上げの最中に作品がポッキリなんて、泣いても泣ききれません。(一応修復も可能なんですが完全に元通り、とはなりません。この話はまたの機会にでも。)

メリットも後ほど詳しく紹介したいと思いますが、一言でいうなら、わざと欠けさせる事により、彫刻での表現に役立つ、という事です。

えーと長くなっちゃいましたが、まとめますと

石膏は脆くて欠けやすい

という事を念頭に置いて作業をしましょう、ってことです。ほんと途中で折れたりすると泣けますので。

 

◆,友達になる為にちょっと練習してみましょう

最初から好きなキャラや生き物を彫る!!っていう兵さんは読み飛ばしてください。石膏の性質を感覚で捉えている方は読む必要ないですし、生まれて初めて石膏に触る、初めて立体彫刻をする、という方は役に立つかどうかはわかりませんが 読んでみてくださいねー。

それでは実際に彫刻をするにあたって、今彫刻界隈?で主流となっている2つの彫り方を先に説明させて頂きます。

その彫り方とは 1、多面体彫り 2、直彫り と呼ばれています。

基本的に刃物で母材を削って形を作る、という点ではどちらも同じなのですが、初期の工程と必要とされる能力?が多少変わってきます。それではまず多面体彫りから紹介しましょう。

多面体彫りとは、私が石膏彫刻に使用している手法で、正面からの図を描いて不要な部分を削り、今度は側面からの図を書いて不要な部分を削る。その後で立体的に角をおとしていく、という手法です。これは常にアタリをつけながら彫っていく事ができる為、初心者の方にも比較的簡単と言える手法だとされています。

見難いですがこんなカンジです。絵なんて描けません。

見本などが存在する場合は確実にこちらが楽でしょう。大体頭はこのぐらいの丸さかな、と見ながら角を落としていけば、自然とそれに近づきます。

もう一方の直彫りですが、こちらは正面の図、側面の図、上からの図、三面を書き込んでからイメージでそのまま形を出していく、という手法です。これはイメージ力を相当に必要とします。

ここに顔があるから顔を彫ってしまおう、と思った時には、前後的な位置までもイメージしながら顔を彫らなければなりません。アタリをつけにくいという方法でもあります。

なお、この手法は仏像彫りなどでも使用されていますが、口頭、文章での技術の伝達が非常に困難とされており、プロの方などでも伝承が難しい、とか。

私もこの手法は何度も彫ったモチーフでないと出来ません。初心者の方にはオススメできませんが

イメージ力のトレーニング、彫刻のスピードといった面で多角面彫りよりも優れており、玄人向けの手法、というだけではなく、本気でやりたい人にもこちらがいいのかもしれません。 

私?私は多角面ですよ 直彫りとかイメージ力ないんで無理ですホント 直彫りが出来る方は尊敬します

とりあえずこんなカンジです。個人的には初めての方には多面体彫りをオススメします。

三角錐とか彫ってみませんか

 

さてさて、それではまずは簡単な物でいいと思うので(それこそ上の図のような三角錐でも)実際に彫って見ましょう。ここからは多面体彫りで彫刻するって事でお話させて頂きますね。

時間が無いので早く彫れる様に柔らかい石膏を使いました。それでは見てくださいな。

これが正面の図になります。上にあった図の通り、まずは線を引きまして

こんなカンジですねー

新しい携帯は画質が悪いですねー 片方を削るとこうなります、わかりますか?

はいはい手ブレ手ブレ 刃の当て方などは 細部を欠かさないためには大事なのですが 一人では彫りながら写真を撮れませんし、 何よりこれは練習ですので、実際に好きなようにやってみて、力の入れ方や刃の当て方、削る方向などを感覚として捉えてもらうといいと思いますので、そのへんは割愛です。

こういう面だしの工程において重要となるのは、正面から見ていると削った面がちゃんと平面になっているか、またゆがんで斜めの面になっていないか、という事です。 こういう視点でみると、斜めになっているかなっていないかがよく分かります。これ、すごく大事だと思います。

写真でいうと右の方がちょっと高くなっていますね、これはダメな例ってことで。 

さて、面を出しましたら今度は横からの図を書きます。石膏やわらかくしすぎて鉛筆がのりません。写真だと見えにくいですねー、ごめんなさいね。

ザクザク削るとこんなカンジです。 先端が細いので、刃の当て方をしくじると簡単に折れます。欠けます。折らないように慎重にチャレンジしてみて下さい。慣れると

「あ、この感じ、このまま力いれたら折れる」みたいな事が分かる様になると思います。

上の写真のままでは四角錘ですので三角錐にしてみましょう。この写真だとほんと分かりづらいですが、キズみたいなのがついてる場所を落とす予定なのです。

こうしたかったんです。前の写真もこれで分かりやすいかなぁ。どういうラインで削ればどんな形になるのか、は考えてみてください。これは慣れが必要かもしれません。私も最も苦手とする工程です。

はい両面削りました これで一応三角錐ですねー。 あとは適当にキレイにするなり先端を尖らせるなり、石膏に慣れる為ですので色々やってみましょう。台座に文字彫ったりするのもいいかも。細部の練習になると思います。

キレイキレイした後。うーん右側のラインが欠けておりますな。へたくそ。

こんなカンジですー。二等辺三角形ですなー 

いかがですか?こんなの彫っても面白くないとは思いますが、何度も言ってる通り、石膏に慣れる為にはいいんじゃないか、と思いご紹介させていただきました。こんなのやらなくても彫れるっちゃ彫れますので、ムリにやる必要はありませんので。 最初からキャラとかモチーフ彫れるならそれにこしたことはありませんし。

ではでは今日はこの辺で。

 

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